みなさんが今好きな色は、子供の頃と同じですか?年齢と共に、好きな色も変わってきたのではないでしょうか?
子供の好きな色には法則があるとされていますが、そのアンケート結果を学研総合教育研究所がまとめていますので、今回は色彩心理学も交えながら『子供の好きな色』見てみましょう。
面白い発見があるかも知れません。
幼児の好きな色と、小学生の好きな色は違う?
いわゆる赤ちゃんの時は、赤・青・黄など、明るく鮮やかで視認性の高い(見えやすい)色を好むと言われています。
反対に、茶色や黒などの暗い色は好みにくいとも言われています。
紫も嫌う子が多いのですが、これは紫がほとんど自然界に無い色のため、無意識に拒絶している(不自然・危険な物と認識している)とも言われています。
総じて赤ちゃんの時は、明るく自然な原色を好む傾向にあると言うことで、ベビー用品も赤や青・黄・緑などの物が多く、茶色などのものは少ないですよね。
では小学生くらいになると、色の好みはどう変化するのでしょうか?
幼児の頃は”好み”よりも”本能”が勝っている状態と言えますが、成長するにすれ自分の好みが前に現れるようになります。
ですが小学生くらいであれば、まだ明るい色を好む傾向に有り、黒や茶・紺色などを好む子は少ないと言えます。こういった色を好きになるのは、通常もっと大きくなってから。
逆にこの頃に暗い色・濃い色・ある一定の色に固執するようであれば、精神年齢がとても高い・何らかの心の悩みがあるなどの場合もあります。
男女で差が出る?小学生の男女が好きな色
それでは実際に、学研教育総合研究所が発表した『小学生の好きな色』を見てみましょう。
統計出典元:http://www.gakken.co.jp
上の図は小学生全体(1236人・複数回答)のアンケート結果を棒状に表したものです。
青や赤など定番の・明るい色が上位に来ています。
男女別に好きな色を見てみると
統計出典元:http://www.gakken.co.jp
上位には青・水色・赤・桃などが並びますが、男の子は青・赤などの原色系が、女の子は水色・桃色などの柔らかく明るい色を好む傾向があることが分かります。
この頃になると紫が好きな子もいますが、おそらく濃い紫よりラベンダーなど淡い色の方が人気でしょう。
ある意味これが小学生の”標準”と言えますので、例えば人気の低い茶色などが好きな場合は個性的・人とは違う感性を持っている子だともと言えます。
それが良いか悪いかは一概には言えませんが、子供の好きな色を知ることは、子供を知るコミュニケーションツールのひとつにもなると言えますね。
子供の絵から見る心理状態
子供はよく絵を描きます。そしてその絵には心の状態がそのまま現れていることが多いもの。
事故や事件などに遭った子供は、特徴的な絵を描いたりするほど、絵には心が表れやすいため、子供の気持ちを知るきっかけにもなります。
お子さんの絵を見て、ある1色しか使わない・もしくはある色は避けている・綺麗な色を暗い色で塗りつぶしている 等の傾向がある場合、何らかの特別な心理状態であることも。
通常は先ほど出たような明るい色を好み、沢山の色を使おうとするもの。
それが必ずしも悪い心理状態だとは言えず、真相は本人にしか分かりませんが、気になる事があれば少し話を聞いてあげるのも良いかも知れません。
逆に言うと、たくさんの色をまんべんなく使用している場合は、子供でも大人でも良好な心理状態の場合がほとんど。
色を知ることで、お子さんへの理解が広がるかも知れませんので、ぜひ親子のコミュニケーションツールのひとつとして〈絵と色〉を活用してみてください。
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赤 | ピンク | オレンジ | 黄 | 緑 | 青 |
紫 | 茶 | グレー | 黒 | 白 |