トーンとは
明度と彩度を合わせて捉えるものをトーンと言い、色調とも呼ばれます。
トーンにはそれぞれのまとまりに名前が付けられており、色が持つイメージが分かりやすいことが特徴。
例えばbright(ブライト)トーンのオレンジと言えば、明るく元気な印象の色だと言うことが分かります。
このようにトーンで色の印象やイメージが沸きやすいので、配色を考える際にも役に立ちます。
PCCSトーン分類表
PCCSトーン分類表は、上のように無彩色を5種類・有彩色を12種類のトーンに分類しています。
有彩色の色相はすべて24色ずつありますが、トーン表の上では色相番号が偶数の12色のみが掲載されています。
左に行くほど彩度が低く・右に行くほど彩度が高く、また上に行くほど明度が高く・下に行くほど明度が低くなります。
ぱっと見ただけでも、ビビッドトーンは派手な感じだな、ペールトーンは柔らかく優しい感じだな、などとイメージが沸きますよね。
このように色の持つイメージを簡単に捉えやすいため、トーン表は目的に合わせて色を使用したい際に非常に役に立ちます。
トーン表の略記号・トーン名
トーン表は略記号や英語のトーン名で表記されることが多いですが、日本語のトーン名の方がより色のイメージを掴みやすいので、一緒に覚えるようにしましょう。
略記号 | 英語のトーン名 | 日本語のトーン名 |
V | vivid(ビビッド) | さえた |
b | bright(ブライト) | あかるい |
s | strong(ストロング) | つよい |
dp | deep(ディープ) | こい |
lt | light(ライト) | あさい |
sf | Soft(ソフト) | やわらかい |
d | dull(ダル) | にぶい |
dk | dark(ダーク) | くらい |
p | pale(ペール) | うすい |
ltg | lightgrayish(ライトグレイッシュ) | あかるいはいみの |
g | grayish(グレイッシュ) | はいみの |
dkg | darkgrayish(ダークグレイッシュ) | くらいはいみの |
☆豆知識 〜トーン表の覚え方〜
トーン表は書いて覚える事が基本!
まずは左側の無彩色の軸(White〜Black)を書き、次に右端のvividトーンを書きましょう。
すると明度軸(上に行くほど明るく・下に行くほど暗い)と、彩度軸(左に行くほど低く・右に行くほど高い)が分かりやすくなりますよね。
あとはこの軸に沿って各トーンを配置していきましょう。
何度も見て・書いているうちに自然と覚えられますので、回数を重ねることが一番の近道です!
Point
トーンとは「明度と彩度を合わせて捉えたもの」で、色調とも呼ばれます。
トーンにはそれぞれのまとまりごとに名前が付けられており、色が持つイメージがわきやすく、配色を考える際などにも非常に役に立ちます。
英語のトーン名で表記されることが一般的ですが、日本語のトーン名の方がイメージを掴みやすいため、一緒に覚えるようにしましょう。