実は全部同じ?かき氷のシロップの味
夏になると食べたくなるかき氷。みなさんは何味が好きですか?
いちごは甘酸っぱくて、ブルーハワイは爽やかでトロピカル、みぞれはあっさり甘い味…そんな風に思い浮かべますよね。
でも実は、かき氷のシロップは基本的にはすべて同じ味なんです。
着色料と香料のみの違いしか無いのですが、いちごはいちごだと感じ、ブルーハワイには爽やかさを感じますよね。なぜでしょうか?
色と香りで、脳に味を感じさせることが出来る
同じ味のシロップなのに別の味のように感じる原因は、着色料と香料、つまり色と香りの差です。
見た目と香りで脳にその味だと錯覚を起こさせているのです。
私たちはいちご=赤、メロン=緑と想像しますよね。また、赤より青の方が涼しげで爽やかなイメージを持つのが一般的です。
このように”これはこの色” “これはこの香り”という固定のイメージがある場合、その食べ物に近い色・香りにすることで、その味を感じさせることができるのです。
目隠し・鼻をつまんで食べてみると、味を当てられなくなりますよ。
すべてが同じではない、果汁や果肉を使ったものも
もちろん、すべてのかき氷が同じ味ではありません。
果汁が入っているものや、果肉が乗っているものなどは本物の味になりますので、もちろん違います。
また、抹茶味は抹茶やお茶のパウダーが入っていることが多いので、安価なシロップでも味の違いが分かる場合が多いですよ。
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言われなければ気付かなかった方も多い、このシロップの味の差。
それくらい色と香りで脳は簡単に騙されてしまい、錯覚を起こすことができるなんて、何だか不思議ですよね。
もちろんこれは、かき氷だけに限らず色々な食べ物でも同じで、お菓子類でも多く使われている方法です。
暑くなると手軽で美味しいかき氷、色々な味を楽しんでみてくださいね。