色相環を参考にした配色方法
色相環を参考にしながら、色相差に注目して配色を考えると、効果的な配色を行うことが出来ます。
色相差が小さいほどまとまりがある配色になり、色相差が大きいほどメリハリや個性がある配色になります。
PCCS色相環(下図)には24の色相があり、色相番号と角度で色相差を確認することが出来ます。
隣り合う色同士の色相差は1・角度15度で、角度が大きいほど色相差が大きいと言うことになります。
配色の種類と名称
色相から考える配色には以下の6種類があり、それぞれ色相差・角度が決められています。
配色の名前 | 色相差 | 角度差 |
同一色相配色 | 0 | 0 |
隣接色相配色 | 1 | 15 |
類似色相配色 | 2・3 | 30〜45度 |
中差色相配色 | 4〜7 | 60〜105度 |
対照色相配色 | 8〜10 | 120〜150度 |
補色色相配色 | 11〜12 | 165〜180度 |
このように決められた数値に基づいて行うことにより、誰にでも効果的な配色が作れるというメリットがあります。
例えば、色相番号8番「黄」で考えた場合、下のように配色によって大きくイメージが変わります。
同一色相配色や類似色相配色ではまとまりや共通性を感じるのに対し、対象色相配色や補色色相配色では色の共通性を感じず、メリハリのある印象ですよね。
これは他の色をベースにしても同じなので、求めるイメージによってどの配色を使うかを選ぶ事で、効果的な配色を行うことが出来るというわけです。
ひとつひとつの配色例はこちらに掲載していますので、参考にしてみてください。
☆豆知識 〜配色名の覚え方〜
色彩検定やカラーの資格を取る初期段階で、必ず覚えなくてはならないこの6つの配色。
意外と覚えにくいものですが、名称は「同一」「隣接」「類似」「中差」「対象」「補色」の頭文字を取って「ドリルチュウタイホ」と覚えましょう。
色相差も覚えていないと配色が出来ませんので、一緒に覚えてしまわなければいけませんが、角度差を問われることはあまりありません。
Point
色相から考える配色には「同一色相配色」「隣接色相配色」「類似色相配色」「中差色相配色」「対象色相配色」「補色色相配色」の6種類の配色があり
それぞれ色相差・角度が決められているため、誰でも効果的な配色を作る事が出来ます。
色相差が小さいほどまとまりがある配色になり、色相差が大きいほどメリハリや個性がある配色になります。