パーソナルカラー

パーソナルカラーのはじまり・ベースになる色彩論

 

パーソナルカラーのはじまり

パーソナルカラーはアメリカで開発され、1980年代半ばに日本に渡来しました。

色を4つのグループに分け、春(Spring)・夏(Summer)・秋(Autumn)・冬(Winter)とシーズンの名前を付け、似合う色を見つけるという方法はとても新鮮で、オシャレに敏感な人たちに人気となり普及していきました。

 

パーソナルカラーを広めた有名な話

パーソナルカラーを一気に広めた有名な話として、ケネディの大統領選があります。

当時まだ若いケネディが、ベテランのニクソンに選挙で勝利した背景には、パーソナルカラーの存在がありました。

ケネディはテレビ(当時はモノクロ)に出る際に、白いシャツに濃く暗い色のスーツを着用し、その明快なコントラストが若々しく力強い印象を国民に与えました。

対するニクソンはコントラストが弱く、ぼんやりとした印象でテレビ画面に映っていました。

この差が勝利に大きな影響を与え、のちにパーソナルカラリストを登用したと知れ渡り、パーソナルカラーは一気に知名度を上げたのです。

 

パーソナルカラーの元になる色彩論

パーソナルカラーは色をグループに分けており、グループ毎に共通する色の特徴があります。

ではこの色の特徴とは何で、誰が決めた(見つけた)ものなのでしょうか?

そのルーツになる色彩論を簡単に紹介します。

考案(発見)した人物 名称 内容

ロバート・ドア

カラーキープログラム

(多色色彩調和論)

「黄みを含む色同士・青味を含む色同士は調和する」ことを基に、配色の鍵となる2つのアンダートン

「キー1…ブルーアンダートーン」「キー2点イエローアンダートーン」のカラーキープログラムを構築した

ヨハネス・イッテン

四季の色彩調和論

(主観的色彩)

教師として働く中で「学生が作品の中でよく使う色は、それぞれの肌や目・髪の色と調和する色だ」と気付き

「個人が好む色や配色は、その人の外見的特徴や性格と一致する」と提唱。

調和する色のグループを春・夏・秋・冬と四季の名前を付け、4つに分類した

(ここでの分類はリアルな四季の色分け)

フェーバー・ビレン

ウォームシェード

クールシェード説

「赤・青・黄・緑・紫の各色相の中に、暖色系・寒色系がある」と提唱。

同じ赤でも、ウォームレッドとクールレッドがある」とし、暖色・寒色をさらに細分化した。

 

内容がパーソナルカラーの色分けや、ブルーベース・イエローベースのアンダートーンにつながっていますね。

ここまで知っていると、パーソナルカラーへの理解が深まり、より面白みが増します。

これらの色彩論や色の基礎知識と、さまざまな人の研究により、パーソナルカラーのかたちが作られていったのです。

パーソナルカラーは進化し続けており、現在ではよりシーズンを細分化した診断なども出てきています。

 

 

☆豆知識 〜イッテンの四季の色彩〜

Blanc-Pointillustration_F01ヨハネス・イッテンが分類した「四季の色」は、パーソナルカラーとはすこし違い、リアルな自然界の四季の色です。

春は咲き出す花や新芽の色・夏は木々の緑と鮮やかな色・秋は落ち着いた緑黄色野菜のような色・冬は寒さを感じるような色…といった感じです。

パーソナルカラーとの違いが分かり面白いので、気になる方は調べてみてくださいね。